すきまのすきま » 2010 » 11月

 

更新できない理由

  • 投稿者 : かかし
  • 2010年11月29日 23:14

理由というか言い訳なわけで。
「言い訳はしない!」と思っていましたが、どうにも心苦しく言い訳させてください。

会社のPCのセキュリティが厳しくなったのです。

今までは会社の息抜きでササッと書いて、ササッと持ち帰っていたのですが、本来こんなことが許されるわけはありません。
今年の夏くらいから、情報セキュリティ対策の一環として、PC操作監視ソフトやら、外部メディア持ち出し禁止ソフトやらを導入され、会社でササッと書くことが不可能になりました。
ふと思いついたときに、1行でも書ければ、それを取っかかりに更新できたのに、それが出来ず、現状の体たらくと相成りました。情けない。

紙と鉛筆では文章が思い浮かばず、携帯電話のボタンももどかしく、やはりPCのキーボードが一番なわけで。

本当は「提出」の続編も考えているし、「ふたりのクリスマス」でも番外っぽいのを書きたいのに、ままならず、もやもやです。

 

【拍手返信】11月13日に下さった方へ

  • 投稿者 : かかし
  • 2010年11月16日 07:19

「提出」の感想ありがとうございます!
在学中の余裕のない慎ちゃんを久しぶりに書いてみたかったんですよねー。
まだまだガキで、気持ちも上手いこと伝えられない様子、こういう慎ちゃんも堪りません(ふふふ)

 

提出

  • 投稿者 : かかし
  • 2010年11月11日 22:55

寒い朝だった。いまは秋。
衣替えは済んでいても、コートはまだ出番ではない時節のはずだった。
白金学院の生徒たちは、寒い寒いと文句を言いながら登校していた。
若僧が寒いなどとぬかすな、と山口久美子が1人気を吐くが、誰も後など続かない。
「宿題やってきたかー」
誰も提出するはずのない宿題を催促するが、生徒たちの返答は「ウゼー、さみー」
「お前らなー」
説教を始めようとしたが、ひときわ大きなクシャミをして、逆に生徒たちに「おっさんくせー」と言われる始末。山口久美子はジャージ上下だった。
「数学の時間までには、宿題やっとけよ!」
「やるか、バカ」

 

4時限目、数学。
山口久美子が機嫌よく教室に入ったが、教卓に目をやった途端に眉間にシワが寄った。
「お前ら宿題は!?」
教室内は休み時間と同様に騒然としたまま、山口久美子の問いに返答をする者もいない。
「おい、沢田!!」
「なんで俺なんだよ?」
「5分待ってやる。やれ」
「なんでだよ?」
「他の奴らが5分でできると思うか?」
沢田慎は周囲を見渡したあと、ノートを開いて宿題をやり始めた。
山口久美子のムチャクチャな理屈に説き伏せられてしまったのだった。

 

4分30秒後。無言で教卓に行き、つっけんどんにノートを差し出した。
山口久美子が受け取ると、沢田慎はカバンを肩に掛けて教室を出ようとした。
それを見て「慎ちゃん帰っちゃうの?」「慎、帰んのかよ」と騒ぎ出す生徒たち。
「おい、待て!」
山口久美子が生徒の誰よりも大きな声を出した。
「忘れもんだぞ!ノートに挟まってた!」
手に握ってヒラヒラさせている物は使い捨てカイロだった。

 

「沢田!忘れもんだってば!」
山口久美子は沢田慎を追って教室を出た。
沢田慎はうんざりしたような表情で振り返ると、山口久美子の手から使い捨てカイロを引ったくった。
そして再び歩き出し、廊下のゴミ箱に捨てた。
「お前!せっかく返してやったのに何すんだ!!
 っていうか、勝手に帰るな!!」
沢田慎は山口久美子に背を向けたまま、返事もせずに立ち去った。

 

 

――――――――――
あれー?しょっぱい話になってしまいました。
今日、会社からの帰り道に、薄手の上着を着ていたもんで、ふと思いついた話でした。